ローカーボダイエットとノンカーボダイエットの違い
ノンカーボダイエットによる治療に取り組んではや20年以上が経ちました。当クリニックでこの治療を始めた頃、アメリカでアトキンス博士が『ローカーボダイエット』による肥満治療を始めたのです。博士はもともと心臓外科医ですが、心臓発作で運ばれて来る患者が余りにも多く、その原因は肥満にあると考えたのです。
アメリカでは、1970年代になると『動物性脂肪の取りすぎこそ肥満や高脂血症のもと』と言われるようになり、政府による食事指導のもと、社会全体が「低カロリー・低脂肪」へとなびいていきました。しかし肥満の実態は改善されるどころか、むしろ増加していったのです。この考えに異論を唱えたのが、アトキンス博士です。
博士は、1960年代の肉中心の時代よりも、1990年代の「低カロリー・低脂肪」即ち『炭水化物中心』の食事の方が総摂取カロリーが2倍にもなっている事を指摘したのです。博士の考え方が、テレビ討論会で取り上げられ、それからのアメリカは、『低脂肪』から『低炭水化物』へと180度転換したのです。マクドナルドの「ハンバーガー」に“パン”ではなく、“ハンバーグ”をレタスの葉で包んだりとか、“アイスクリーム”を“大豆タンパク”で作ったりしていました。
身体の中での『炭水化物』の働き・役割について、少しでも理解を深めた上で、正しい『ローカーボダイエット』を実行する様にしましょう。
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